三井造船千葉事業所  アクセスの小野理事長が講師に

お知らせ
2010(平成22)年8月30日

働く職人を大切にする事業所

アクセスの小野理事長が講師に

三井造船千葉事業所

三井造船千葉事業所(松田昭憲所長)は8月24日、千葉県・市原市の同事業所で、全国仮設安全事業協同組合(略称・アクセス、小野辰雄理事長)の協力の下、「仮設安全研修会」を開催、同事業所職員及び協力会員約160名が受講した。講師は同組合の小野理事長が担当した。同事業所では、ここ五年間死亡災害ゼロを邁進している。

 松田所長が冒頭、小野理事長の略歴等を紹介した後、小野理事長はパワーポイントを使って足場・支保工の安定性に関することと墜落防止には、命綱に頼らず手すり先行工法に基づく二段手すりとつま先板を設置し、足場の安全点検を行うことで決め手だと等について強調した。座学の後、同組合の安全監理推進委員による安全な足場の組立・解体の実演等を見学し、参加者は安全な仮設機材を体感し、活発な質疑応答があった。

 <松田所長は語る>

 同事業所は、働く職人を大切にすることで、定評がある。松田所長の安全の方針について、聞いたところ、「細かい安全の方針はいろいろあるが、まず、我々が片時も、頭から離れないことは、事業所で働く人は、朝元気で出社し、元気で帰宅することです。これが大前提です。どこの造船所も同じだと思いますが、現在の造船所は、人員構成に歪みが出ています。つまり、50代以上のベテランと20代の若手で構成されており、30代から40代の中堅社員が非常に少ない。安全の教育についても、ベテランと若手では、教える内容が違います。ベテランは、いずれもプライドを持っており、仕事については、成熟しています。そうした中で何故、災害が起こるのかというと、慣れから来る油断と気力と体力の差から来るちょっとした怪我や骨折があります。一方、若手には、安全をベースにした仕事の基本をいかにして伝承するか。我々の若いときと異なりバーチャルな世界で育った若者は、体力的にもひ弱な部分があります。こうしたことを踏まえて、安全について、自覚を持ってもらうことは口で言うのは簡単ですが、実践するのは難しい。現在、当事業所では、若手のマンツーマンでの実践を通した教育を行っております。また中堅管理者には安全意識の向上に力を入れております。本日、全国仮設安全事業協同組合の小野理事長をはじめ、安全推進委員の方々のご協力により、足場安全研修を実施したのもこうした理由からです」と語る。

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