小田原市は11月12日、同市役所で建設会社社員約81名が参集する中、「建設工事安全対策研修会」を開催した。

　この研修会の趣旨は、改正労働安全衛生規則及び安全衛生部長通達の普及徹底により、足場に係わる建設労働災害撲滅を目指すもので、今回は、全国仮設安全事業協同組合関東支部(森田豊支部長)の協力の下で行われた。小田原市には建設関連9団体があり、市役所はこの9団体の関連会社だけではなく、ホームページで情報公開し、広く非団体加盟会社にもその趣旨をアピールし、それぞれ参加を呼びかけた。

　実技と講習の二部制で実施し、冒頭は、同組合の組合員が旧規則と新規則の違いや安全衛生部長通達の中身を足場の組立・解体で実演し、さらに、「第三者のチェックリストに基づく足場の安全点検」の方法も機材を用いて説明した。続いて、黒澤朝光同市役所検査室長が、事故撲滅の重要性を話し、講習の部では、川村勝也同組合関東支部安全監理室長が、組合が作成したテキストを用い、足場の全段に二段手すりと幅木(つま先板)を設置する「手すり先行工法に基づく働きやすい安心感のある足場」等を説明した。